愛があれば。説得力あります。
2001年7月9日今日の日記はかるの心に響いた出来事です。
真面目な話題ですので。あしからず。
※本人の許可を取って書いてます。
かるの友達のカズ君の彼女はガンです。
血液のガンらしいです。
程度で言うなら軽いほうで
今すぐ命の危険って感じではないです。
でも一生病院と付き合っていくんです。
もしかるの恋人がそうなってしまったら
毎日泣いて暮らす気がします。
『なぜあなたなの?』
寝ても覚めても恨み言を言うでしょう。
かるにはなにもできない。
そう諦めてしまうほど落ち込みそう。
でもカズ君は違いました。
知った翌日から骨髄バンクについて調べ始めました。
それからすぐドナー登録しました。
今まで献血の経験すらないのに。
知った翌週から介護士資格について調べ始めました。
それからすぐ介護士の専門学校に入学しました。
学校と専門学校と学費のためのバイトで大変そうです。
『カズ君えらいよ!すごいよ!』
かるが包帯のようなものを巻かれながらそう言うと
カズ君は包帯のようなものを巻きながら
「自然なことだよ。」
と答えました。
(なんか実技の練習台にさせられてたかる。)
なんか一言で終わらせてしまったけど
カズ君すごくいい事を言いました。
うまく書けるかわからないけど下に全文を書きます。
(あくまでかるが覚えている範囲)
「骨髄バンクについて調べたときに、骨髄を提供する際にすごくリスクがあることを知ったんだ。結構危険なことなんだよ。だから俺はかるに骨髄バンク登録を強制できないんだ。というよりさせたくない。身近がこういう状況じゃない人が骨髄バンクを怖いと思うのは普通のことだし自然なこと。それにもかかわらず登録してくれている人っていうのはとても立派な人だと思うよ。でも俺みたいに近い人がそうなってしまった場合、なにかできることを考えたらこれなんだ。俺が登録することは当然といえないまでも自然なことなんだ。俺個人的には当然とすら思ってる。看護士の勉強だって自然なんだよ。俺どうしても○○(彼女の名前)が死ぬかも知れないとか考えたくないんだ。一生懸命生きる未来を考えてる。そう考えたら看護資格って必要だろ?というより必要な未来を期待してるんだよ。彼女が生きてるって未来をね。俺にとって偉いことでもなんでもなくこの状況では当然の選択なんだ。」
こんな感じ。
これが自然ってカズ君は言うけど
なかなかできることじゃないと思う。
嘆くだけでなにも行動を起こさない人も多い。
かるだってどこまでできるか自信ない。
やっぱ偉いよカズ君。
愛に本物と偽物があるとすれば
かるはカズ君の愛は本物だと思います。
かるの愛は本物かな?
あなたの愛は本物ですか?
追記:そのときの感動的な会話以外の会話。
『ぐわー。なんかいてーよ。きつすぎっっ!てか鬱血してんじゃん!マジ取って取ってイタイイタイ!!!うっわ。じーんっていうよりぼっわーんってするじゃん!紫だよしかも感覚無いよ?なんだよこの呪われてるよーな腕はよ!』
「ガマンガマン。」
『オマエ絶対白衣の天使は無理!』
「なんだよー。この外部的な痛みでむしろ内部的な痛みが和らぐんだよっ。」
『うっわー。その悪魔的思想コワイよマジで。』
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